【禁忌!】ボトックスを投与できない方
- 神経筋接合(全身)の障害がある患者(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症等)[本剤は筋弛緩作用を有するため、病態を悪化させる可能性がある。]
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦[妊婦、授乳婦に対する安全性は確立していない。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者様
- ゼオミン、ディースポート、ナーブロックなどの他のボツリヌス毒素製剤にて投与中の患者様
ボトックス治療後にしてはいけないこと!
・注射当日にメイクしたり洗顔しても問題はありませんが、内出血を避けるため、注射した部位を揉んだり、強くこすったりはしないでください
・治療から約2週間後、医療施設で治療効果のチェックを受けてください
・何らかの異常があったり、副作用が気になる場合は、ただちに医師にご連絡ください
ボトックス治療による副作用の可能性について
治療による副作用の詳細については、事前に医師にご確認ください。ボトックス治療による副作用で現在報告されているのは、頭痛や眼の異常感、眉毛下垂(眉毛の位置が下がる)、眼瞼下垂(まぶたが下がる)、注射部位の痛み、炎症、赤み、かゆみ、腫れ、出血などです。
それらの原因の多くは、適量以上に薬剤を注入したこと。通常、眉毛下垂や眼瞼下垂などの副作用は、半月から1ヵ月ほどで消えています。
ボトックス治療に対する筋肉の反応性には個人差があります。以前ボトックス治療をして薬剤が効きすぎた経験がある方は、医師にそのことをしっかりと伝え、注入する量を調整してもらいましょう。
ボトックス治療を失敗した場合には
眉尻の上がり方が不自然になってしまうことも
「ボトックス治療」は、お顔の表情筋をゆるめることで眉間や額にできる表情じわを取るというもの。互いに影響し合うお顔の表情筋、余った皮膚、しわの深さなどのバランスが取れるよう、微妙なさじ加減でボトックスを投与する必要があります。このバランスがうまく取れないために起こるのが、いわゆる「スポック・ブロー」(眉尻が不自然に上がってしまう症状)です。
スポック・ブローを防ぐためには、患者さまがこの治療に適しているのかどうか、どのような方法を選ぶかをしっかり見極めること、事前に患者さまにご説明することが重要になります。患者さまお一人おひとりが「ボトックス治療」に適しているかどうかを見極める際には、注意すべき点がいくつかあります。表情筋をかなり多用されている方、眉間や額部分に皮膚があまり気味の方、65歳以上の方は適応しない可能性がありますのでご注意ください。また治療方法を選択する際は、前頭筋中央部より外側部にやや多めに投与する、眉毛部分への投与を若干控えるといったことが重要です。
表情筋がうまく働かなることも?
ほうれい線にボトックス治療を行った場合に起こりうる失敗のひとつが、「表情の喪失」と呼ばれるものです。ボトックスの注入部位を間違えることで、筋肉が弛緩し、表情筋がうまく働かなくなってしまっています。ほうれい線は、表情筋によって生じるしわではありません。ほうれい線は基本的に、頬の脂肪が下がってくることでおこるミゾ。表情筋によって生じるしわに効果があるボトックス治療では、改善の見込みがないのです。
ボトックス治療の失敗はもとに戻せる?
「ボトックス治療」は、表情じわの改善への効果がきわめて高い治療法ですが、技術が未熟だったり不十分な知識しかない医師が施術すると、上記のような失敗が起こる可能性があります。
このような失敗が起こってしまった場合は、ボトックスが消えるのを待つしかありません。ボトックスは、半年程度で効果が切れて注入前の状態へ戻るとされています。しかし、あまりにもひどい状態で「早く何とかしたい」とお考えの方に向けて、ボトックスの失敗改善に向けた治療を行っています。
しかしこの修正術も、ボトックスの注入箇所や失敗の度合いなど、患者さまによって成果もまちまちです。「ある程度はもとの状態に近づけられる可能性がある」という程度だとご認識ください。
一度ボトックスを注入してしまうと、後から修正するのは非常に難しくなります。クリニックを選ぶ際は、施術を担当する医師が確かな技術を持っているか、経験が豊富かを確かめましょう。
ボトックス治療の仕上がりの違いと料金について
当院で「ボトックス治療」を担当するのは、麻酔専門医の女性院長です。女性ならではの表情しわの悩みにお答えします。
ボトックス治療の値段が病院によって違うのはなぜですか?
「ボトックス治療」とは本来、アラガン社の「ボトックスビスタ」という薬剤で行う治療のこと。「ボトックスビスタ」は、日本国内で唯一、厚生労働省から承認されたA型ボツリヌス毒素製剤です。しかし中には、安価な類似品を使用して低価格で提供しているクリニックもあります。中国製・韓国製などの薬剤は特に、安全性における問題が指摘されていますので注意が必要です。「ボトックス治療」を受けるクリニックを選ぶ際は、そこで使用されている薬剤が「ボトックスビスタ」なのかどうかを確認してください。
施術を担当する医師によって結果に差が出ますか?
「ボトックス治療」は、担当する医師の技量によってその結果が大きく左右されます。「注射を打つだけだったらどのクリニックでも変わらないだろう」とお考えの方も多くおられますが、それは誤った認識です。
「ボトックス治療」は、お顔にある表情筋をゆるめることで、神経伝達物質を抑制し、しわを取る治療のこと。お顔の表情をつかさどる表情筋は、首から上に30以上もあります。その注入の場所や量を少しでも間違えると、表情を喪失したり、お顔の形態が変化したりと、日常生活に影響を与える症状を引き起こしかねません。
「ボトックス治療」を行う医師は、解剖学を十分に理解したうえで、患者さまお一人おひとりの「表情の使い方」や「過剰皮膚の量」「皮膚の質」などを考慮に入れて治療に当たらねばなりません。そうでなければ、相互の作用によって思わぬ失敗を招きかねず、医師の知識と経験、技術が求められるのが「ボトックス治療」なのです。
ボトックス治療の副作用を回避するには?
アメリカの医師の回答
ボトックス治療は、正確に注射しなければ副作用を引き起こす可能性があります。経験のある医師はより少ないボトックス注射から始め、適量を調節しながら良りよりボトックス治療を行います。よりよいボトックス治療を提供するには、特に目の周りの表情筋を理解することです。副作用を避けるためには、適切な表情筋に適切な量のボトックスを注射することが重要です。多くのボトックスを眉毛の上に注射されることでま眼瞼下垂になることもあります。
Botox injections can cause side effects if not done properly. A good plastic surgeon will start with a lower dose and adjust the dosage to get the desired results. The skill part of injecting Botox is understanding the anatomy of the facials muscle, especially around the eye. It is also critical to inject the right amount of Botox in the right places to avoid side effects. If too much Botox was injected above your eyebrows or if some Botox migrates into the levator palpebrae muscle that elevates the upper eyelid, you will get a lid droop.
ダニエル・ライヒナー博士
realselfのQ&Aより
ボトックス治療は安全です。とは言っても、経験の浅い医師から注射された場合、副作用やリスクが生じる可能性があります。それは眼瞼下垂です。眼瞼下垂を避けるために、ボトックスを注射するときに注射器が眼窩縁から少なくとも2cm外に出ていることを確認してください。(患者さんからはなかなか確認できないですが。)また、注射後、あなたは目の周りの注射部位をマッサージしてはいけません。またボトックス注射後の運動を避けるように言います。これらの予防策は、注入されたボトックスがあなたの上眼瞼を引っぱる筋肉に影響を与えるのを防ぐためです。ボトックスがこれらの筋肉と接触すると、眼瞼下垂が起こりやすくなるためです。
Botox is pretty safe. Having said that, if injected by someone that is inexperienced, poor results can occur. The droopy eyelid you are referring to is known as ptosis. This can occur for multiple reasons. To avoid ptosis, ensure that your injector stays at least 2cm outside of the orbital rim when injecting. Also, ensure that you do not massage the injected areas around your eyes. Similarly, take it easy after being treated with Botox. I tell my patients to avoid exercise the evening after being injected with Botox. The reason for these precautions is to prevent the Botox injected around your eyes from descending and having an effect on the muscles that lift your upper eyelids. If Botox comes in contact with these muscles, ptosis will result.
アシフ・ピラニ博士
realselfのQ&Aより